桐野夏生「グロテスク」

グロテスク


自分でもびっくりするぐらいのスピードで読み終わりました。中盤を越すと、頁をめくる手が止まらなかった。でも、取り憑かれたように最後まで読み終わった後には、かなり気分が悪くなってました。いや、批判的な意味ではなく。衝撃がすごく大きかったのです。桐野先生本人が「全ての差別を書こうと思った」とコメントしたこの本。一時ではあるけれども、私の好きなものや信じてきたもの、価値観を混乱させ、壊しそうになった。実話の「東電OL殺人事件」を元にしたのだというから、ますます考え込んでしまう。グロテスク。正にぴったりのタイトルだと思った。


ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、こちらも一週間程前に読み終わりました。感想はもう少し時間が有る時に。長くなりそうなので…。